では、今回のタイル張り替え工事の流れを、以下で紹介します。
なお、マンションには、多くの入居者様がいらっしゃいます。
朝早い作業は迷惑かもしれないので、音や振動が起こる作業は、だいだいAM10時以降に始めるように配慮しました。
どこからどこまでタイルが破損しているのか、そしてどんなふうに破損しているのか、テープなどでマーキングを行います。
マーキングを参考にしながら、破損したタイルを丁寧に捲(めく)っていきます。
破損していないタイルを巻き込んで捲らないよう、あらかじめ「グラインダー」という切削用の機械で、ラインを切っておきます。
また、RC壁(RC造の建物に多い)は強いので、捲り時の圧力をそこまで気にしなくてもいいのですが、今回のようなALC壁(S造の建物に多い)は、捲り時の圧力に弱く、力をかけすぎるとすぐ割れてしまいます。
“下地がALC壁である”ことを常に意識し、力加減をうまく調節して捲り作業にあたりました。
このように、破損したタイルだけを綺麗に捲りました!
丁寧に捲り作業を行っても、わずかながら下地は削れて、凹凸ができてしまいます。
そのまま新しいタイルを張っても、浮きあがって綺麗に仕上がらないので、まずは削れた下地の補修をしっかり行います。
使用しているのは、外壁補修に使用する、一般的なモルタル材です。後のタイルを真っすぐに張れるように、下地表面を整えていきます。
下地の補修が完了したら、新しいタイルを張っていきます。
この現場に限ったことではありませんが、張り替えるタイルを見つける工程が、意外と大変です!
施工から10~20年経ったタイルは、どこのものか分からなかったり、廃番になっていたりすることが多いためです。
新しいタイルには、遠目で見た時に違和感がない程度に、色や質感が近似した種類がふさわしいです。
すぐに見つけられない時は、知り合いの材料屋さんに「こんなタイルを探しているんですけど……」と、相談することもあります。
今回も、うまく近似タイルは見つかり、張り替えに使うことができました。
タイルを張り終わったら、タイル目地用のセメントを詰めていきます。
コーナー部へも丁寧に!
余分な目地材を拭き取ったら、今回のマンション外壁・タイル張り替え工事は、無事に完了です。
今回の工事では、タイルの張り替えのみ行いましたが、タイル外壁の耐久性を高めるなら、さらに「クリアー“防水”塗装」を行うのも1つの手です。
一般の塗装専門業者様がよく行うクリアー塗装は、2~3年ほどで効果が無くなり、そもそも防水性能がほとんどありません。
弊社の推奨するクリアー防水塗装とは、しっかりとしたクリアーの防水膜を形成し、10年以上の防水効果が期待できるものです。
なお、今回紹介したマンションでは、バルコニーの防水工事も行っています。
およそ25部屋のバルコニーを、ゴムシート防水からウレタン防水にやり替えて、今後のメンテナンスがしやすくなりました。
詳しい内容は、下記の事例をご参照ください!
⇒ マンションのバルコニーをまとめて防水工事!メンテしやすいウレタンで 大阪府門真市
大阪府門真市でタイル張り替え工事ができる業者をお探しなら『ヤマナミ』にお任せください!