では、以下で今回の防水工事の流れを説明していきます。
先にも述べたように、バルコニーの防水工事だけでなく、外壁の補修も一緒に行うので、マンション外壁に沿って足場を組み立てました。
また、マンションの住民様へのアナウンス(バルコニーに物を置かない旨など)や、近隣マンションへのお知らせを、工事の1週間前までに完了しています。
まずは既存の防水層、すなわち塩ビシートを撤去しました。
さらに、シート下で粘着したシーリングを、ノミで丁寧にはつっていきます。
床と壁の取り合い部でベタッと付着していたシーリングも、綺麗に撤去しました。
床の凹凸を解消し、後のプライマー材ののりを良くするために、下地調整材を塗布しました。
このように、全体に下地調整剤を塗っただけでも、表面的な傷みが分からなくなり、バルコニーはかなり綺麗に見えます。
……が、肝心の防水はまだまだこれからです!
下地調整の完了後、ウレタン塗膜の土台となるプライマー材を塗布しました。
隅部まで丁寧に、材料を行きわたらせます。
まずは、際(きわ)や隅部に適した、少し硬めのウレタン防水材を、施工範囲をフチ取るように塗布します。
そしてフチ取りの中を塗りつぶすように、ローラーでウレタン塗料(さっきの際・隅部用とは別の種類で、比較的やわらかいもの)を広げます。
ウレタン防水材の塗布が、完了した状態です。
ウレタントップ材を塗布して、バルコニーのウレタン防水は完了です。
同じことを、全部で約25部屋のバルコニーで行いました。
今回工事を行ったのは、単身世帯向けのマンションなので、バルコニーはやや手狭。
ウレタン防水自体は、どんな形状の床でも施工しやすい方法ですが、そのうえでも狭くて塗りにくい所は多々ありました。
しかしここで役に立ったのは、マンション外壁の補修のために組み立てた足場。
2階以上のバルコニーについては、パラペットの外側など、外向きの端部への塗り作業はいったん足場に出て行うことで、無理な体勢を取らずに綺麗に仕上げることができました。
今回の施工面積は、全部あわせて約115㎡、工期は1週間でした。
防水工事完了後、管理会社様へは仕上がりの写真をお送りして、バルコニーの状態を確認していただきました。結果、防水工事の仕上がりには、とても満足していただけたようです。
「これで10年くらいは安心できそう!……ですかね?」とおっしゃられたので、「大きな地震がない限りは、大丈夫だと思います!」とお答えしています。
ちなみに、住民としてバルコニーの防水を劣化させないためにできることは、たくさんあります。
例えば、バルコニーで重い物を引きずらないこと。それから、洗濯機を室外に置く場合、防水パン・防水トレイなどを土台に敷くこと。
予期せぬ雨漏りトラブルを防ぐために、ぜひ覚えておいてくださいね!
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