では、以下で今回の工事の流れを説明していきましょう。
先に述べたように、今回は外壁のシーリングやり替えと塗装、屋根の葺き替えも行うため、建物の周りに足場を組み上げました。
張り替えるタイルの目印に、テープでマーキングを行いました。
見た目で割れや浮きが明らかなタイルは、もちろん張り替えます。
さらに、先端にボールの付いた打診ハンマーでコロコロと外壁を転がすと、他の箇所とは違う軽い音がする部分が見つかります。
この部分とは、見た目では分からなくてもタイルが剥離している部分なので、やはり張り替えを行わなくてはいけません。
先に述べた通り、詳細な検査の結果、約300枚のタイルが要張り替えでした。
タイルはつり専用の小型電動ハンマー(下地まで傷つける威力はないため安心)で、張り替え対象のタイルをはつっていきます。
張り替えないタイルに傷をつけないように、あらかじめサンダー(カッターのような工具)で目地切を行うのがポイント。
上の写真のように、張り替えるタイルだけ綺麗にはつることができました。
新しいタイルを1枚1枚、空いた箇所に張っていきます。
既存のタイルは廃番になっていましたので、質感や色が近い物を採用して張り替えています。
タイルの張り替えを行った部分に、目地セメント材を刷り込みます。
一般の人は、セメントの色が目立ってぎょっとするかもしれませんが、もちろんタイルに着色することはありません。
適切なタイミングを見て、水気を含んだスポンジ等で綺麗に拭き取るので大丈夫です。
その目地セメント拭き取りが完了したら、今回のタイル部分張り替え工事は完了です。
まったく同じタイルではないので、よく目をこらすと張り替えた部分を判別することはできますが、ぱっと見ではほとんど違和感がありません。
新しいタイルを入れた時に、トントンと細かく叩いて、既存のタイル面とのレベル合わせを丁寧に行えば、写真のように綺麗な仕上がりになります!
タイル張り替え工事と、外壁塗装・屋根塗装の完了後、「地震以降で再発していた雨漏りは止まりました」とのこと。
また、タイルの張り替えについては、「ぱっと見た感じでは全然(張り替えたことが)分からないですね!」とコメントをいただきました。
タイル外壁からの雨漏りを止めるには、最初の調査が肝心です。替えなくてはいけないタイルを取りこぼさずに、確実に替えること。
打診ハンマーで転がした音のわずかな違いを感じるのは、職人技の1つではないでしょうか。
大阪府箕面市で外壁タイルの張り替え工事を行うなら『ヤマナミ』にお任せください。