では、今回の瓦棒屋根のカバー補修工事の流れを、順を追って紹介します。
もっとも雨の浸入が多いと考えられる、屋根の立ち上がり部分を板金で覆います。
瓦棒屋根の勾配に合わせて、板金をピッタリと取り付け、水が滞りやすい部分からの漏水を防ぎます。
板金の継ぎ目や瓦棒屋根との境目など、わずかな隙間にシーリングを埋め込んで塞ぎます。
まずはこれで、1回目の工事は完了。雨漏りが止まるかどうか、一旦様子を見ます。
1回目の屋根補修工事のあと、やはり雨漏りは再発してしまいました。
やはり、ごく狭い範囲の補修だけでは、雨水の浸入を防げなかったようです。
そこで、お客様にはもう少し広い範囲の屋根補修工事を、再度提案しました。
今回とる補修方法は、カバー工法。
瓦棒の上で、ルーフィング・木材などの下地を整えます。
鋼鈑を貼ります。
1回目の工事の際に、コの字型の部分にはすでに板金を施しました。
鋼鈑を新たに取り付けるにあたって、板金と屋根の固定部分を一旦はがし、雨が降っても1箇所に留まらずに抜けるように、勾配を再調整しています。
瓦棒屋根の頂点・棟部にカバーを付けるための、下地木材です。
棟部にカバーを取り付けました。
これで、2回目・瓦棒屋根の一部カバー補修工事は完了です。
雨漏りが心配な範囲を、今度は広めに補修したおかげで、無事に雨漏りは止まりました。
現在、生産されている瓦棒は、改良が重ねられているおかげで劣化しにくいのですが、古いお家に使われている瓦棒は錆びやすいものが多いです。
瓦棒屋根は錆びると、小さな穴があちこちに開いて、雨漏りリスクが非常に高くなります。
(今回のK様邸の瓦棒屋根でも、腐食による小さい穴が多数みられました。)
目に見えてサビが分かる状態=もうかなり劣化が進んでいる状態なので、瓦棒屋根は錆びる前に塗装などのメンテナンスを行うことが肝心です。
見た目に大した変化がなくても、最低でも10年に1回は点検することを推奨いたします。
大阪市天王寺区で瓦棒屋根からの雨漏りを解決するなら『ヤマナミ』にご相談ください。