それでは、今回の補修工事および防水塗装工事の内容を、順番に紹介していきます。
なお、厨房の溝はモルタル仕上げでした。
まずは、サビやカビなどで汚れた溝を清掃しました。
全体にケレンがけを行い、頑固な汚れはノミをハンマーで叩くことによって、落としていきます。
後に下地補修は行いますが、溝自体を大きく傷つけないように、力加減に気をつけました。
溝が欠けたり割れたりしている部分へ、樹脂モルタルを刷り込んで補修しました。
上の写真で、周囲と比べて明るいグレーに写っているのが、補修したモルタルです。
両サイドからの水流が合流して、排水口へ流すための溝が、特に劣化が激しいことが分かります。
カビやサビを剥がした溝は、表面がガサガサと凹凸だらけなので、下地調整剤を塗って均しました。
おおむね、下地調整が終わった厨房・溝の様子です。
ここから、いよいよ防水層を作っていきます。
まずはプライマー材を、極力均等になることを意識して塗布しました。
(下地調整を行ったとはいえ)溝は元の状態が悪く、幅も狭く塗りにくいですが、ハケを使い隅部まで綺麗に塗っていきます。
プライマー材の塗布後、厨房用の無溶剤エポキシ系塗床材を使用し、防水1層目を作っていきます。
「厨房用」とされる防水材には、抗菌作用があったり、多少の熱には強かったりといった特長があります。
防水層、1層目の塗布が完了しました。
つづいて、防水層2層目も塗布していきます。
今回の塗装に限りませんが、やはり均等・平滑に仕上げることがポイントです。
これで、厨房・溝の補修および防水工事は完了です。
劣化し、不衛生な見た目も気になった溝が、見違えるほど綺麗になりました。
オーナー様からも、「イメージどおりに綺麗になったので良かった!」とコメントを頂いております。
厨房・溝の防水工事の効果は、単に水漏れトラブルを防止することだけではありません。
水が溜まりにくくなり、掃除もしやすくなることで、雑菌の繁殖を防いで厨房の衛生を守るという、飲食店にとって非常に重要な効果も備えています。
厨房の溝の劣化が気になってきたら、なるべく早くプロに診断してもらい、必要であれば防水工事を行うことをオススメします。
大阪市中央区で厨房・溝の防水工事を行うなら、実績豊富な『ヤマナミ』にお任せください!