では、壁からの雨漏りを止めるための、サイディングボード外壁の工事について、順を追って説明していきます。
足場を組んだ後に、雨が入ってくる面の壁の両角を、板金(ばんきん)で覆い、ビスで固定しました。
1階~3階まで、板金を取り付けた様子です。
これでまずは、コーナー部からの雨水の浸入を防ぎます。
サイディングボードの継ぎ目や、ビスの頭に、シーリングを打ちこんで隙間をなくします。
このあたりは住宅が密集して建てられており、両隣との間隔は約20cm。
写真の箇所のように、作業するには狭いところも多かったですが、何とかシーリングを打ち終わりました。
サイディングボード外壁には、換気口(換気ガラリ)がありました。
カバーがなく剥き出し状態なので、雨風の強い日には、雨が吹き込んでくるおそれがあります。
そこでまずは、経年劣化も進んでいた古い換気ガラリを撤去。
そして新しく、カバー付きの換気ガラリを取り付けました。
カバーとサイディングボードの隙間にも、シーリング処理を施しています。
これで、換気ガラリから雨水が入ってくる可能性は、ほぼなくなりました。
最後に、板金とサイディングボードの隙間、および板金を固定したビス穴を、シーリング処理していきます。
これで、壁からの雨漏りを止めるための、サイディングボードの防水処理工事は完了です。
その後、外壁からの雨漏りは、無事に止まりました。
実はこちらの住宅、基礎付近からの雨漏りも生じていて、間柱へのシロアリ被害もあるため、後日別で工事が入る予定とのこと。
「結局内装もしっかり工事しないとダメだが、まずは外からの雨漏りを止めないと!」ということで、今回のご依頼に至りました。今回の工事の完了で、まずは第一段階をクリアした形です。
お客様も、ひと安心されていました。
築年数が20~30年くらいで、一斉に売り出された建売住宅のなかには、細部のつめが甘いのか、漏水リスクが高い住宅が意外とあります。
放っておくと、家の柱まで水にやられてしまう危険性がありますので、雨漏りに気付いたらすぐにプロに頼んで修繕してもらうことをおすすめします。
「壁からの雨漏りを至急止めたい!」とお悩みなら、当社『ヤマナミ』にご相談ください。