それでは、今回の既存庇の撤去工事、およびそれに伴う補修工事の内容を、順を追って紹介していきます。
高所の庇を安全に撤去するため、外部に鉄骨で足場を組みました。
隣地との間が非常に狭く、横から足場の材料を入れることが不可能だったため、お客様に許可をいただき、室内から窓を介して外に材料を運び出して、足場を組み立てています。
部屋の中の家具・壁・床などを傷つけないよう、材料の運搬には細心の注意を払いました。
つづいて、既存の庇を撤去します。
撤去に際し、サイディングボードに極力ダメージを与えないように気を付けます。
木下地&モルタルでできた庇はとても重たいため、3人がかりで慎重に取り外しました。
ロープで補助しながら庇を取り外し、運び出そうとしている時の様子です。
足場の組み立ての時と同じく、庇の運び出しでも室内を通らせていただきました。
足場を組み立てたことを活かし、外壁の他の状態も詳しくチェックします。
結果、サイディングボード間のシーリングが経年劣化し、消えて無くなっている部分も見られたため、シーリングの打ち直しを行いました。
また、窓のサッシ周りのシーリングも経年劣化が進んでいたので、上記画像のように処理を行いました。
エアコンのテーピングが、風化してボロボロに。新しいテープで巻き直しています。
庇が取れた部分の、外壁補修を行っている様子です。
庇を固定していた時の釘穴が外壁に残っているため、各々塞ぎます。
外壁の塗装も一部劣化していたので、塗り直しを行いました。
上の写真は、色抜け・サビなどが見られた雨樋を、塗装している様子です。
建物の破風(はふ)部分はモルタルでできており、クラックが数箇所見られました。
シーリング処理の後に、水性樹脂塗料を塗布して仕上げました。
以上の工程を持って、今回の庇の撤去工事・補修工事は完了です。
いつ落ちるかもしれない(実際、一部落ちてしまった)庇の撤去工事が無事に終わり、お客様はひと安心されたようです。
日本は言わずもがな、台風や豪雨の多い国です。
今回のお家のように、重量があるモルタル庇が後付けされている場合、台風・豪雨の影響を受けた剥落のリスクがとても高いです。
(サイディングボードに付ける庇は、軽量なアルミ製のほうが、本来適しています。)
庇が落ちるだけならまだいいですが、落下時に近くに人がいて怪我をしたら大変です。
落ちそうな庇・落ちたら危ない庇は、早めに撤去することを推奨します。
なお、台風は南側からくることが多いです。台風が過ぎたら、家の南側を中心に壁や屋根の状態を確認するとよいでしょう。
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