それでは今回の作業内容を紹介します。
まずは土間を打診してその音を聴きます。
音によって浮いているところとそうでない箇所を見極めます。
打診後、浮いている部分やひび割れがあるところにマーキングしていきました。
このマーキングした箇所に後ほど、エポキシ樹脂を注入しています。
続いて、マーキングした箇所にドリルで穴をあけていきます。
浮いているのはモルタルで、その下にはコンクリートがありました。
モルタルは約2-3cm、分厚いところで5cmほどありますが、モルタルを貫通して下のコンクリートに5mm-1cmほどの深さの穴をあけています。
穴をあけた後、ブロワーで空気を吹き付けて細かい破片やチリを取り除きました。
これを行わないと、中にゴミが残ったままになって接着が悪くなります。
続いて、穴にエポキシ樹脂を注入しました。エポキシ樹脂を入れることで、中でコンクリートとモルタルが接着し、補強されます。
注入の際には、ノズルと穴の隙間にウエス(布)をあてて行いました。布を当てて行うことで横の隙間がなくなり、圧をかけやすくなります。
またエポキシ樹脂の漏れも防ぐことができます。
ひび割れ部分にはエポキシを刷り込んで処理を行いました。
続いて内壁にもエポキシ樹脂を注入していきます。
こちらも隙間がないようにウエスを押し当てながら作業を行いました。
樹脂モルタルは違和感がないように、平滑に塗り、仕上げ時に目立ないよう注意しました。
ウエスはエポキシ樹脂が固まる前に取り、これで作業は完了です。
今回は、店舗内部の土間と壁の補修工事について紹介しました。
建物内部も経年劣化等で傷んでいきます。この事例の土間の浮きやひび割れも経年劣化が主な原因であると考えられます。
このような症状を放置したまま、上に新たな素材を貼ると浮いたり、破損につながったりすることも珍しくありません。
しっかりと補修してから工事をすることが大切です。
ヤマナミでは土間や内壁の補修工事を行っています。
大阪市住吉区でお困りの方はヤマナミまでお気軽にご相談ください。