それでは作業内容を紹介します。
はじめに既存のシーリングを削って、ひび割れている部分にVカット処理をします。
Vカット処理をするのは、次の工程で樹脂モルタル整形処理で樹脂モルタルが下地に接着しやすくするためです。
つづいてひび割れがあった部分に、樹脂モルタルを充填していきます。
あとで塗装するウレタン防水材が接着しやすくなるように、可能な限りコテで平滑にしました。
つぎに排水部分に改修ドレーンを取り付けます。
既存の排水管のなかで破損があった場合、バルコニーだけを防水しても雨漏りがなくなりません。
そのため新しいドレーン(排水管)を挿し込んで、排水管からの水漏れを防止します。
改修ドレーンを取り付けたあと、プライマー材を塗布します。
ウレタン防水の場合はプライマー材を塗装して、通気シートを貼り、シートの上からウレタン防水材を塗装します。
通気シートとウレタン防水材は相性がいいので、通気シートの上からプライマー材を塗装する必要はありません。
プライマー材を塗装したあと、通気シートを床部分に貼ります。
シートの端の部分と下地を接着するために専用テープを貼って固定しました。
またシートのつなぎ目にもテープを貼っています。
通気シートを貼ったら、立ち上げ部分にウレタン防水材一層目を塗装し、メッシュクロスを貼っていきます。
この作業では空気が入らないように注意し、立ち上げ部分にぴったりと密着するように塗装をしました。
床と立ち上げ部の角にはフィットしやすいメッシュクロスを使用しています。
一層目ができたら続いて2層目を塗装します。
立ち上げ部を塗装したあと、床にウレタン防水材を塗装します。
こちらも重ね塗りで1層目のあとに2層目を塗装しました。
平滑に塗装することがポイントです。
最後に立ち上がり部と床をトップ材で塗装しました。
タテとヨコで丁寧に塗って仕上げを整えて作業は完了です。
まとめ
今回工事させていただいた家屋は築35年ほどで、かなり経年劣化が進んでおり、シーリング処理だけでは雨漏りの箇所を全て修理できていなかったことが原因でした。
バルコニー上の雨漏りが原因でお風呂場のリフォームもためらわれていました。
しかし今回の工事で雨漏りがなくなり、お客様もリフォームができるということで満足されていました。
雨漏りの原因の特定はプロでも難しいことがあります。
また原因に対して適切な対処をしないと直らないこともあるので、雨漏りに悩まれている方は一度業者に見ていただくことをおすすめします。
堺市堺区で雨漏りに悩まれている方は、ヤマナミまでご連絡ください。