今回の作業の内容を紹介します。
厨房は油汚れがひどかったので念入りに洗浄しておきます。
油汚れが残っていると、防水工事をした後、浮いたり劣化を早めたりする恐れがあるからです。
また、後から洗うとせっかく綺麗にした防水面が汚れてしまうという理由もあります。
汚れた床面に中性洗剤をかけ、ブラシでこすって洗い流していきます。
壁面については先にご依頼主様が掃除されていました。
洗浄後、床の状態を調査したところ、ひび割れなどの問題はなさそうでした。
防水剤の接着をよくする、プライマー材と呼ばれる専用の下塗り材を塗布します。
飛び散りやすく、流れると固まって詰まる恐れがあるので、配管などの穴に蓋をしておきました。
写真では見えない手前側は立ち上がりまで塗布しています。
塗り床防水材を塗布します。
エポキシ樹脂無溶剤形のユータックE-30Nという種類の防水剤を使用しました。
この防水剤の特徴は、使用感がよく、乾いた後も滑りにくく、油分に強く、長持ちするところです。
また、剥がれて来たときに塗り重ねもできる、メンテナンスのしやすさも人気の理由の一つでしょう。
防水層に厚みをつけて、強度を高めるために、塗り床防水材を重ね塗りしました。
作業にあたり、毎日ご依頼主さまの立会いがあり、工事完了後は「きれいになってよかったです。これで安心して開店できます」とお喜びでした。
この防水材は油分には強いものの、熱には弱いので、熱湯などを直接流さないように注意していただくようお伝えしました。
熱湯を流す必要がある場合は、別の防水を施したり、ステンレス板で補強したりする必要があります。
塗り床防水は、5年ほど持つこともあるけれど、多くの場合それより早くめくれ始めます。
めくれて来た場合は、早めに補修を行うことで、長持ちさせることが可能です。
放っておくと、内部に水が回って他の部分まで剥がれてしまう恐れがあります。
厨房の塗り床防水を一新する場合や補修する場合は、早めに専門業者に相談されることがおすすめです。
兵庫県尼崎市で厨房の改装時に塗り床防水を新しくするならヤマナミまで!