工事の工程を紹介していきます。
作業にあたり、室内は通らず、外からハシゴをかけてバルコニーに入らせていただきました。
まずは工事前に簡単な清掃を行います。
物置や植木鉢などはできるだけ室内に移動させてもらい、室外機は架台に乗せて床面が見える状態にしました。
また、植木鉢がたくさんあった影響で土や泥が多いので、それらも掃除しました。
新たに防水を行うにあたり、既存の塩ビシートを一旦剥がします。
端っこにバールを引っ掛けて、浮かせて、カッターで切り目を入れて取り除きました。
まだ丈夫でしっかりへばりついている部分もあり、取れにくかったですが、そういった箇所は細切れにして根気よく撤去しました。
この時、面倒でもきっちり捲っておくことで通気シートを平滑に貼り付けられ、仕上がりが安定します。
プライマー材という下地を塗った後、専用の通気シート貼りを行います。
裏の接着テープで床面に貼り付け、端部やシート同士を専用のジョイントテープで固定して行きます。
写真に写っている青いテープは立ち上がりの防水の目安となる養生です。
また、排水溝に鉛製の改修ドレーンを取り付けました。
改修ドレーンは排水溝の補修に使う部材で、今回は補強のために使用しました。
傷みやすい端部や立ち上がり部分の補強のため、あらかじめメッシュクロスという素材を貼り付けました。
まず立ち上がり部分から防水材を塗布して行きます。
端部から作業を行うのは、後から液が垂れてくるのを防ぐためです。
立ち上がり用の少し硬いウレタン防水材をローラーや刷毛で満遍なく塗布しました。
床面にウレタン防水材を塗布していきます。
こちらもムラがないようにローラーで満遍なく塗布します。
防水層に厚みをつけるためにウレタン防水材を重ね塗りします。
最後に防水の表面を保護するトップコート材を塗布して作業は完了です。
工事後S様は「キレイになって安心です。希望通りにしていただいてありがとうございます」とお喜びでした。
弊社からは、物干しの下にクッションを敷いて防水を傷めないようにするほか、植木鉢も減らしていただくなど、防水を長持ちさせるためのアドバイスもさせていただきました。
多くの防水は10〜15年でやり替えを行うことが望ましいとされています。
施工方法や素材によってはさらに長持ちする場合もありますが、環境によっても変わるので、点検は早めにしておいたほうが良いでしょう。
少しでも不安がある場合は、専門業者に相談することがおすすめです。