今回の工事の内容を紹介します。
まずは、店舗の養生を行いました。正面全体を覆うように、白いシートを設置します。
天井はビスで取り付け、床は両面テープで固定しました。
ボロボロになっている既存防水を取り除く作業を行います。
手とスクレーパーで捲れるところはすべて捲り、取れないところは無理に取らずにとどめおきました。
また、捲った下に油分が溜まっていたので、出来るだけ取り除くようにしました。
のちに下地調整を行うとはいえ、油分が混ざると防水の接着性が弱まり、防水の強度が下がるからです。
防水を部分的に捲ってガタガタになった厨房床を下地調整しました。
下地調整には平坦にするだけでなく、以前の防水の成分の影響を断ち切る絶縁の働きもあります。
水性エポキシの下地調整材を使用し、表面がなだらかにになるよう塗布しました。
下塗りとして防水の接着性をたかめるプライマー材を塗布しました。
無溶剤型2液タイプのエポキシ樹脂の塗り床防水材を塗布しました。
色は厨房でよく使われる薄いグレーを選んでいます。
最後に店舗を覆っていた養生を解体して作業は完了です。
工事後、お弁当屋さんは「キレイになったし、前よりしっかりしてる防水にしてもらってよかった」とお喜びでした。
厨房の床防水は、使い方によっては長持ちしますが、やはり厨房で使う熱湯や油の影響を受けやすく、傷んでしまうことがあります。
替え時に悩まれる場合は、2〜3年で表面がすり減ってきたタイミングで、早めに塗り重ねることで、深刻な破損を防ぎ、長持ちさせられる可能性があります。
厨房の防水は、その場所に合っている防水材・工事が必要なので、専門業者に依頼されることがおすすめです。