外壁欠損部の補修工程を紹介します。3階建ての2階部分など、屋上から手の届かない部分が欠けていた場合、足場を組む必要がありましたが、今回は全て手の届く範囲でした。
まずは、凹んだ金属部分の形を整えます。
ちょうど角が潰れた状態でしたので、元の面より飛び出た部分をハンマーで叩いて押し込めました。
凹みが残っている金物部分と、外壁の欠損部をパテで埋めます。
2液性のエポキシパテを板の上で練り合わせ、コテで欠損部に充填し、表面を整えます。
コンクリート外壁の欠損の場合は樹脂モルタルを使用しますが、今回のような窯業系サイディングが部分的に割れている時はエポキシパテを使用します。
パテ処理した部分は、周囲と色が違うので、合わせるために部分的な塗装(タッチアップ)を行います。
塗料は、以前に外壁塗装を行った際の情報がありましたので、同じ品番の水性シリコン塗料を用意しました。
補修完了後は、ほとんど欠損部が目立たなくなりました。
部分的に欠けたポリマーセメント防水の部分補修も行いました。
欠けて凹んだ部分はウレタン樹脂でシーリング処理し、周囲との高さの差がないように埋めました。
表面を覆うように水性ポリマーのトップコート材を塗布して作業は終了です。
瓦の飛来で欠損した外壁をほとんど元どおりに補修することができて、お客様もお喜びでした。
窯業系のサイディングボードは、欠けるとその部分から水が染み込み、建物を傷めたり、時には雨漏りの原因になることもあります。
欠損を見つけたら早めに補修を行いましょう。
また、今回のように、台風による飛来物で、壁が傷ついていることがありますので、台風が過ぎた後には点検することが大切です。
特に近隣地域で屋根が飛ぶほどの強風が吹いていた時は、自分では点検して見つけられなくても、プロの業者に一度見に来てもらうことがおすすめです。
大阪市此花区で欠けた外壁の補修が必要な時はヤマナミにご相談ください