専用のFRPドレーンを取り付けるためには、排水口が小さすぎるため、拡張工事を行いました。
排水口の周囲を金槌で割り、少しずつ拡張していきました。
防水に使用する樹脂と同じFRP樹脂製のドレーンを排水口に取り付けます。
邪魔なサイド部分を切って排水口に合うように形を整えました。
ドレーン周囲から水が入らないように、アクリル系のシーリング材でシーリング処理を行いました。
FRP防水はガラス繊維のマットを貼り付けて行いますが、角ばった隅部にもマットが定着するように、アクリル系シーリング材で角を丸く埋めておきます。
ベランダ床全体にプライマー剤と呼ばれる、防水の下塗り剤を塗布します。
ガラス繊維でできたマットにFRP樹脂を染み込ませて貼り付けていきます。このとき、気泡が入らないように気をつけます。
今回のバルコニーはマットとほぼ同じ幅でした。端部と立ち上がりのみサイズに合わせて切り取りながら貼り付けを行いました。
トナーと呼ばれる色付きのFRP樹脂を重ね塗りします。着色されていることにより、仕上がりの色がきれいになります。
最後に表面を保護するトップコート剤を塗布して作業は終了です。
ベランダ防水工事を終えて、お客様はご満足いただくことができました。
今回のように、ご自身の目ではわからない部分に欠陥が潜んでいる可能性は大いにあります。
ベランダの防水をお考えの際は、見える部分の劣化だけでなく、それ以外の部分もしっかりプロに調査してもらってから工事を行うことがおすすめです。