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庇の雨漏りを防水工事で解消 大阪府堺市のマンション

2017.11.30

庇の雨漏りを防水工事で解消 大阪府堺市のマンション
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マンション入り口の庇から雨漏りする

今回は大阪府堺市のPマンションのオーナー様から「庇から雨漏りがあるので修理してほしい」とご依頼いただきました。

Pマンションの入り口には縁がステンレスの半円形の庇がありました。

天井材と縁のステンレスの隙間から雨漏りしており、雨が降った時だけでなく雨が止んだ後もしばらくぽたぽたと水滴が落ちてお困りだったそうです。

時々、ステンレスの錆汁が落ちることもあり、庇の真下の床も汚れてしまうようでした。

庇の上はバルコニー状になっており、ポリマーセメントによる塗膜防水が施されていました。

防水層自体もかなり劣化が進んでいましたが、特に立ち上がり部との境目がひどかったようで、シーリング補修の跡が見られました。

■以前の補修工事にも問題があった

オーナー様は雨漏りに気づき、ご自身で立ち上がりの境界にシーリングをされたようですが、このときの施工が荒く、かなりの隙間が残っていました。

また、このとき使用されていた、シリコン製のシーリング材は、シリコン以外の補修材との接着が悪く、上から重ねて補修することが難しいものでした。

■軽くて丈夫なFRP防水を提案

長持ちする防水を希望されましたので、既存のシリコンシーリング材を取り除いた後、FRP防水を行なうことをご提案しました。

FRP防水は、FRP樹脂を専用のガラス繊維マットにしみ込ませて防水層を形成する防水方法で、軽くて丈夫な防水となります。


基本情報

費用
約10万円
工期
約3日間 約3人工

施工内容

  1. 既存シリコンシーリング撤去
  2. 養生
  3. アクリルシーリング処理
  4. プライマー材の塗布
  5. FRP防水層形成
  6. FRP樹脂の上塗り
  7. トップコート材の塗布
  8. ジョイント部のシール処理

庇部分FRP防水工事の工程

1.既存シリコンシーリング撤去

シリコンシーリングを手やカッターなどできれいに取り除きます。

シリコンが残っている部分があると、防水材が付きにくくなりますので念入りに作業を行ないました。

2.養生

マンション正面の目立つ部分ですので、壁や縁のステンレスの部分が汚れないようにビニールやテープで養生をしっかりと行いました。

3.アクリルシーリング処理

FRP防水に使用するFRP樹脂と相性のいいアクリル系のシーリング材で、立ち上がりとの境目や、既存防水層のひび割れた部分を埋めておきます。

立ち上がりとの境界の隅部をシーリング材で埋めることで、FRP防水の仕上がりも良くなります。

4.プライマー材の塗布

防水面全体に、FRP防水用のプライマー材を塗布して、FRP樹脂の接着を良くしておきます。

5.FRP防水層形成

ガラス繊維マットにFRP樹脂をしみこませて防水層を形成します。

半円形の庇の形に合うように、手でガラスマットをちぎって合わせていきます。

6.FRP樹脂の上塗り

防水層に厚みを付けるためにFRP樹脂を重ね塗りします。

7.トップコート材の塗布

防水層の表面を守るトップコート材を塗布します。

FRP防水層は紫外線に弱く、そのままむき出しの状態だとすぐに劣化して繊維がスカスカになってしまいます。

8.ジョイント部分のシール処理

フチのステンレスのジョイント部分(継ぎ目)も、雨漏りの原因になっている可能性がありましたので、変性シリコンでシール処理を行ないました。

変性シリコンは通常のシリコンと異なり、上から別の補修材を使うことができる素材です。

庇の防水工事でマンション入り口の雨漏り解消

今回は、マンション入り口の庇に防水工事を行ない、雨漏りを解消しました。

既存の不十分なシリコンシーリングでの補修跡を剥がした後、新たに軽くて丈夫なFRP防水を施しました。

マンションの入り口でしたので、工事中は通行の邪魔にならないように注意して作業を行ないました。

入口は入居者様だけでなく近隣の方の目にもとまる場所ですので、雨漏りや、雨漏りによる汚れを防ぎいつもきれいに保ちたいものです。

また、庇の雨漏りを放置すると、庇の中の天井材が腐食してしまう恐れがあります。

さらに、今回の庇もそうですが、マンションの庇には、電灯が取り付けられている場合があります。

雨漏りが進行すると、この配線部分にまで浸水し、漏電の恐れもありますので、出来るだけ早い補修をされることがおすすめです。

 

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