施工事例
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塩ビシート防水工事機械固定工法 大阪市 A様邸

2022.07.10

塩ビシート防水工事機械固定工法 大阪市 A様邸
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雨漏りが畳まで

今回は、鉄骨造3階建ての戸建て住宅で3階の天井と3階和室の木枠のところから水漏れがあり、畳も少し濡れている状況とのことだったので雨漏り調査を致しました。
現状の屋上部はFRP防水が施されており、膨れや破損している箇所が多く見られ、何度か補修をした跡も見られました。
また、屋上の立ち上がり部分がコンクリートと木で出来ており、木を乾かす必要がある事と、破損が酷く既存防水層をめくる必要がありました。

聞くところによると、10年前の新築時から防水層に破損等が見られ、雨漏りもあったようで10年保証の期間内に何度か補修をしていたようです。
ただ、それでも雨漏りが納まらず、防水層の破損箇所もしっかりと補修できていなかったようです。

今回はこのような状況から、現状と同じFRP防水の密着工法では解決しないと思い、塩ビシート防水の機械固定工法をオススメしました。

工事の内容としては、
●アルミ製手摺り笠木を取り外し、パラペット部の確認。
●既存防水層の膨れや剥がれ部の捲り。
●既存防水層を剥がした部分への下地補修処理。
●塩ビシート用絶縁シート貼り及び専用ディスク取り付け。
●塩ビシートを貼りつける。
●最後にパラペット部にシーリング処理を施し、アルミ手摺りの再設置。


基本情報

費用
70万円
工期
2週間

施工内容

  1. 塩ビシート防水工事 機械固定工法 アルミ手摺笠木の取り付け、取外し 既存防水層捲り、下地補修


<施工前>
(1)防水層の膨れや剥がれている部分がある


(2)手すり笠木の取外し状況


(3)手すり笠木の取外し、パラペットの状態


(4)既存防水層の膨れ部や破損部の捲り


<施工中>
(5)既存防水層捲り部へ下地補修処理1


(6)既存防水層捲り部へ下地補修処理2


(7)塩ビシート用絶縁シート用ボンド塗り


(8)塩ビシート用絶縁シート貼り及び専用ディスク取り付け


(9)塩ビシート貼り付け状況


<施工中>
(10)塩ビシート貼り付け状況2


(11)塩ビシート貼り付け状況、パラペット部や排水口部


<施工後>
(12)パラペット端末部シーリング養生


(13)パラペット端末部シーリング処理


(14)手摺復旧、架台ブロック下へ塩ビシート敷き込み


<施工後>
(15)塩ビシート防水完了

今回の防水工事のポイントは3つ。

①既存防水層の破損が酷く、またコンクリートと既存防水層の間にある木に水がたまっていたので乾燥させる必要があり、そのために既存防水層を捲らないといけなかった。

②床のコンクリと立ち上がり部分のコンパネの動き方が違う為に、樹脂モルタルを使い下地処理をした。

③既存の手摺を一度取り外してから再度取り付ける場合は、形状が変わってはまりにくい事がある。

この3つのポイントから、手摺り笠木の取外しや復旧作業、下地補修等に費用がかかってしまいました。このような状態になる前にご依頼いただければ費用を抑えることが出来たと思います。

施工面積は屋上部全体の70㎡で、期間は2週間(28人工)、費用は一式70万円。

今では、工事から3年が経過しましたが、雨漏りの報告はございません。