施工事例
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アスファルトシングル屋根の葺き替え 堺市 ハイツA

2016.08.19

アスファルトシングル屋根の葺き替え 堺市 ハイツA
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今回は、前回の「シングル屋根の雨漏りの原因は下地のクラックだった 堺市北区」で屋根防水工事の次の工程で、アスファルトシングル葺き替え工程です。

そもそもこのマンションは、陸屋根屋上に重なるようにアスファルトシングル屋根をおいており、なかなか珍しい構造になっていました。

だからこそかもしれませんが、同じような見た目とするために、再度、アスファルトシングル葺き替えをさせていただく事となりました。

アスファルトシングルとは?

アスファルトシングルは、アメリカの戸建て住宅で、最も利用されている屋根材のことです。実は9割が使われているといわれています。

また、軽量で加工をしやすく、クネクネと曲がった屋根や、複雑な形状の屋根などにもジャストフィットするので合わせやすく、比較的安価なのが特徴です。

また、日本では雨や台風などの兼ね合いから、少し自重のある瓦やカラーベストなどを多く用いられていますが、アスファルトシングルを使われている屋根は多いとは言えませんが、少なからず住宅や公共施設などでも利用されています。

アスファルトシングル材の中身

アスファルトシングルを構成しているものを一言でいうと、屋根の下地として利用する防水シートにアスファルトとガラス繊維などの層を作り、砂や石で表面を化粧したものと言えます。

厳密には少し違いますが、イメージとしてはこの様なものだと思っていただいて間違いではありません。

だからこそ、防水性能はしっかりとしています。

アスファルトシングル屋根は水切金物との連携が大切

先ほど、アスファルトシングルは「屋根の下地として利用する防水シートにアスファルトとガラス繊維などの層を作り、砂や石で表面を化粧したもの」という風にご説明をしましたが、材料にいくら防水性があったとしても、隙間などがあれば雨漏りをしてしまいます。

どんな屋根でもいえる事になりますが、ケラバや鼻隠しなどの屋根の端に当たる部分や壁との取り合い部などが特に隙間ができやすく、水切り金物を用いてシッカリと雨仕舞をする必要があります。

今回の工事工程を見て頂ければお分かりいただきやすいかと思いますが、隙間ができて水が入らないようにするために、水切り金物の取り付け工程に工夫を施しています。


基本情報

費用
非公開
工期
工期:1週間

施工内容

  1. プライマー材の塗布
  2. 防水シート貼り
  3. アスファルトシングル張り
  4. ジョイント部にシーリング処理 (全工程の間に金物の取り付けも行っています。)

アスファルトシングル屋根の葺き替え工程

今回の利用材料の紹介

これは今回使用した、アスファルトシングルを貼る為の接着剤です。

今回使用したガムクールという屋根ルーフィング材です。

今回使用したアスファルトルーフィングです。

屋根の葺き替えの下地工程

まず最初にプライマー材を塗布しています。

プライマー塗布後に水切り金物を一部取付けました。

谷部に板金処理を施しています。

ガムクールという防水シートを貼っていきます。

ガムクールの貼り終わった後です。

ガムクールをアップで見ると少しザラザラに見えます。

ここまでが、下地工程です。

アスファルトシングル葺きの工程 

アスファルトシングルに接着剤を塗っているイメージです。

下から少しづつ被さるように貼っていきます。

屋根の途中までアスファルトシングルを葺いた状態です。

アスファルトシングルを貼りながら、別の人はガムクールの上に水切り金物を取付けます。

工期が長くならないように役割分担をして、効率良く工事を進めています。

取り合い部にもシッカリと水切り金物を取付けます。

アスファルトシングルが水切り金物の上まで貼り終えたら、再度水切り金物を取付けます。
しっかりと、アスファルトシングルに被さるようにして、隙間から雨水が入らないようにしています。

パラペット部分に当たるところにもシッカリと水切り金物を取付けています

 

こういった、雨水の浸入しやすい場所も、シッカリとコーキングを行い、穴をふさぎます。

このような複雑な形状の場所も、板金処理を行ってからシッカリとコーキングで穴を塞ぎます。

水切り金物の取り付けと同時並行でアスファルトシングルを葺いていき、ようやく棟部まで到着です。

棟部には、金物を取付ける為の下地となる木材を取付けます。

棟金物を取付けています。

これは金物を重ねる部分から水が浸入しないようにするのと接着剤替わりにコーキングを付けています。

これで棟金物の取り付けが完了です。

アスファルトシングル葺きの完了

下から見たイメージです。

屋根の取り合い部で複雑になっている部分です。

屋根の妻側と桁側の角の状態です。

屋根の全体的なイメージです。

ヤマナミから一言

今回のハイツAの屋上は、陸屋根にシングル屋根の雨が流れるように勾配がついている、なかなかない特殊なデザインとなっていました。

こういったデザインになっている屋根は、雨漏り箇所の特定が難しく、また、屋根自体も屋根裏があるわけではなく、下地まで全てコンクリートで埋まっていたので、なかなか特殊な構造になっていました。

本来、屋根がひび割れて、雨漏りするというのはなかなか無いのですが、下地がコンクリートだと仕方ありません。

また、コンクリートは細かいひび割れが起きやすいために、できる限り念入りな防水工事を行って置く事が好ましいので、防水対策を何重にも施しておきました。

ヤマナミでは、お客様の要望に応じてどんな屋根であっても最大限できる事をさせていただいております。

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もちろん、相談無料です。