施工事例
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タイル外壁に防水塗装で雨漏り止め 大阪市鶴見区 Mハイツ

2015.12.11

タイル外壁に防水塗装で雨漏り止め 大阪市鶴見区 Mハイツ
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階段で雨漏りしている

今回は大阪市鶴見区にある築年数15年程のMハイツ。
内装リフォームをメインでされている業者様から階段に漏水していて、原因が分からないとご依頼を頂きました。

この建物の外壁はタイルですが、下地がALC壁になっており隅はシーリング処理がされています。
調査を行ったところ、タイルの目地の破損部以外に雨漏りの要因が見つからなかったのです。ただ、ALCの割れや下地のシーリングが破損することによって雨漏りすることが割と多いので、外壁タイルを捲ってALCを確認したかったのですが、予算の都合上捲ることができずあたりを付けての工事になりました。

ALCとは

Autoclaved Lightweight aerated Concreteの略で、高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリートの事を差しています。
特徴は、コンクリートよりも遥かに軽く、強度・耐火性・防火性に優れている材料です。
更に、材料に多数の穴があることで、空気層があり断熱性にも優れているので、屋根や外壁に用いられることもある材料です。

今回の防水塗装で用いた材料紹介

<シーリング材>
今回は変成シリコン系材料を用いました。
シーリング材は大まかに2つあり、普通シリコンと変成シリコンがあります。
本来、外壁などの目地に対しては、普通シリコンを使うのが一般的ですが、普通シリコンは塗装との接着性が良くありません。
その為今回は、防水塗装の下にシーリング材を持ってくる兼ね合いから、塗装との接着性が良い変成シリコンを用いました。
 
<セメント材>
タイルとタイルの隙間の目地にシッカリ入れるために、粒子の細かいセメントを用いました。

<外壁タイル用クリアー防水材>
大関化学のパラテックスという透明の防水材です。
特徴は、柔軟な樹脂を含んでいるので、仮にまたセメント目地が割れたとしても、塗膜層まで破断しないような強さをもっています。
また、耐薬品性や耐候性に優れているので、耐久性の高い防水層が形成できます。

基本情報

費用
非公開
工期
3日間、6人工、施工面積約50㎡

施工内容

  1. シーリング処理
  2. 目地タイルの補修
  3. 外壁タイルに防水塗装

防水塗装の施工の流れ

シーリング工程

外壁タイルの入り隅にテーピング養生を施します。


シーリング材を充填していきます。


シーリング材を充填して押さえ仕上げを行います。
押さえることで、剥がれを防ぐ事に繋がります。


テーピング養生を剥がして、シーリングは完成。

外壁タイル破損部の補修工程


次にタイルの目地材の破損部分を補修していきます。


タイルの目地が剥落していた箇所にセメント処理を施しました。


目地の欠けている箇所にセメント材を充填しています。


充填した後、タオルで綺麗に余分なセメント材を拭き取っています。

防水塗装工程

外壁タイル防水用のクリアーコートシーラーを塗布しています。
※シーラーとは、外壁に塗装を行う際の下地材です。
 これを行うことによって、後に行う塗装のムラが減り、定着性がよくなります。


外壁タイル用のクリアー防水材を塗布しています。(1層目)


高所作業車を使って、防水塗装を行っています。(1層目)


外壁タイル用のクリアー防水材の3層目を塗布しています。(2層目)


3層目を塗布しています。


防水材をシッカリと塗布して膜厚を確保してから、外壁タイルの防水用トップコート材を塗布しています。

外壁防水塗装の完成

色の違うところが、防水塗装を行った箇所です。
しっかりと塗装を行っているので、光り方が全然違います。

ヤマナミから一言

今回は、出来る限り低コストでやってほしいというご依頼で、防水塗装を行うのは一部のみだったので、足場を組まずに高所作業車を用いることによって、短工期で工事ができ費用も安く抑えることができました。

このお客様のように、色々なお悩みをお持ちかと思います。
そういった方のお悩みに出来る限りこたえられるように提案をさせていただいておりますので、 大阪で雨漏り止めや防水塗装をお考えの方は株式会社ヤマナミにお気軽にご相談ください。