施工事例
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商業施設の噴水から漏水でFRP防水工事 大阪市中央区

2015.12.03

商業施設の噴水から漏水でFRP防水工事 大阪市中央区
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噴水下の部屋に漏水で防水工事

今回の防水工事は、大阪市中央区にある商業施設でM工務店様より、噴水から漏水しているから止めて欲しいとご依頼を頂きました。
この噴水の下は商業用の部屋になっており、漏水があったようでした。
理由は分かっていなかったらしいのですが、スタッフ様がある時、溜めていた水が徐々に減っていくことに気付かれ、ひょっとしてこれが原因じゃないのかなとM工務店様に相談されたそうです。

漏水対策にFRP防水工法を採用

防水工法は様々あり、FRP防水の他に”ウレタン塗膜防水””塩ビシート防水””アスファルト防水”が代表的な防水工法です。

今回、この噴水にFRP防水を用いた理由は、噴水の下が部屋になっているということもあり、あまり重いものを使用することができません。
その為、他の防水工法に比べて軽量かつ頑丈で、耐水性、耐食性、耐候性に優れているFRP防水を採用しました。

今回の防水工事に利用した材料や器具の名前

<FRP>
FRPとは、Fiber Reinforced Plasticsの略で繊維強化プラスチックの事です。
軽くて強度は低いが粘り強いプラスチックに、軽くて曲げると割れることもあるが強度の高いガラス繊維を加えることによって、お互いの弱点を補い合った非常に軽量かつ強靭な防水材料になっています。

<ガラスマット>
樹脂を含ませながら塗布する時に使うガラス繊維です。

<プライマー材>
プライマー材は接着剤の事です。
接着剤とはいっても、防水層をくっつける役割をしているのではなく、下地と防水層の定着は基本的に悪いので、プライマー材を下地とガッチリと接着させて、プライマー材に防水層をシッカリと定着させる役割があります。
つまり、下地に防水層を塗布してるのではなく、下地 → プライマー材 → 防水層 という層をつくっているわけです。 

<脱泡ローラー>
これは、ガラス繊維に樹脂を含ませながら塗布した後で中に入っている気泡を抜く為に利用するものです。
ローラー部分に硬めの毛が付いており、ガラス繊維を突き刺しすることによって気泡を抜いていきます。

<トップコート>
防水材は基本的に、紫外線に弱く傷などが付けば劣化が早くなってきます。
その為、紫外線対策や傷防止をする必要があり、それをする為の保護材の事です。


基本情報

費用
非公開
工期
3人工、3日間、施工面積10㎡

施工内容

  1. 左官処理(工務店様)
  2. 改修用ドレーン取付(工務店様)
  3. プライマー材塗布
  4. FRP防水層形成
  5. 脱泡ローラーで脱泡処理(写真はありませんが)
  6. トップコート塗布
  7. シーリング処理

噴水のFRP防水工事の内容


下地の左官処理をした後です。 


排水溝からの漏水防止のために改修用ドレーンを取りつけました。 


FRP用のプライマー材を塗布しています。


樹脂を塗布しながらガラスマットを貼っていきます。


同じように樹脂を塗布しながらガラスマットを張り、その上から樹脂を含ませていきます。 


これでガラスマットを含んだ層が完成しました。


これは防水層を形成するための上塗りを行っています。 


FRP樹脂の上塗りが完成しました。


トナー材を含んだトップコートを塗布しています。
トップコートの役目は、防水層の紫外線による劣化防止や防水層に直接傷が付かないように、保護する役割があります。
※トナー材とは、色をつける為に用いる材料のことです。


トップコートをすべてに塗布してキレイな外観になりました。


最後にジョイント部にシーリング処理をしました。
※シーリング処理とは、隙間などにシリコンゴムなどで漏水をしないように穴を塞ぐことです。


これで噴水の防水工事は完了です。

ヤマナミから一言

今回の現場は噴水の下に部屋があるという、少し変わった環境でした。
ただ噴水は常に水を溜めておくものになるので防水の耐用年数が仮に15年ぐらいだったとしても、ちょっとしたことで漏水がおこるものなので、屋根や外壁よりも早い周期で定期検査をする必要がある設備です。
できれば5年に1度は専門の業者に見て頂く事をオススメ致します。

→ 大阪でFRP防水工事なら株式会社ヤマナミにご相談ください。