施工事例
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ハイツの屋上の防水工事 大阪市 Nハイツ

2015.04.21

ハイツの屋上の防水工事 大阪市 Nハイツ
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雨漏り調査の概要

今回の工事は、大阪市にある築40年程の屋上面積が約270㎡の鉄筋コンクリート造(RC造)のNハイツです。

このハイツでは15年位前に全体の防水工事をやり変えたのですが、その後すぐに雨漏りが発生した為に、その都度、屋上の防水層に部分的な補修をされていたようです。
10年の間に3回ほど補修をしたが、それでも雨漏りは改善されるわけではなく、部分補修は一時しのぎのような状態になっていたとの事でした。
こういった経緯で防水市場にご依頼頂きました。

屋上の調査をさせて頂いたところ、防水層の部分補修を行っていた箇所が膨れ上がっておりました。
再度部分補修を行ったとしても、一時しのぎにしかならないと思い、前回の全体防水工事から時間が経っているので、既存防水層を残しながら施工できる塩ビシート防水の機械固定工法をご提案させて頂きました。
この工法は既存防水層を剥がさないので、工期・人件費・ゴミの処分費が少なく費用が安く済むというメリットがあります。

基本情報

費用
200万円
工期
約1ヵ月 60人工

施工内容

  1. 既存防水層の捲り
  2. 看板用鉄筋の撤去
  3. 塩ビシート防水機械固定工法による施工
  4. 脱気筒の取り付け

防水工事の工程


(1)調査時、補修跡が多数あります。


(2)この色の違うところが補修跡です


(3)看板設置用の鉄筋が付いており、防水工事をシッカリと行う為に撤去しました。


(4)看板用鉄筋を撤去し、既存防水層を捲りました。
少し分かりづらいかもしれませんが、3層程の層が見えると思います。
1層目緑のもの:ウレタン塗膜防水 2層目黒のもの:加硫ゴムシート防水 3層目グレーのもの:ポリマーセメント防水


(5)一番上の防水層を剥がしてみると、水が溜まっておりました。
この防水層を剥がした部分の緑のものがウレタン塗膜防水層です。


(6)既存の防水層を捲った部分にセメントフィラーという下地材を塗布して、
平滑研磨処理(レベル調整)を行いました。


(7)絶縁シートを貼る為のボンドを塗布しています。


(8)ボンド材を塗布した部分に絶縁シートを敷き込んでいます。


(9)専用ディスクを取り付ける為の穴開けをしています。


(10)絶縁シートの上から専用ディスクを取り付けています。


(11)屋上の隅に専用鋼板を取り付けています。


(12)専用ディスクと鋼板取り付けを行い、清掃を行っております。


(13)塩ビシート防水工事の途中でシートが捲りあがらないように、
シートを置いて固定しています。


(14)排水口のドレーンが古くなっていた為に、新しい専用のドレーンを取り付けました。


(15)溝の部分に塩ビシートを接着しています。


(16)塩ビシートの重なっている部分に溶着液を塗って接着しています。


(17)塩ビシートの隅部分に熱風機を当てて接着しています。


(18)湿気を抜けるようにする為の脱気筒を取り付けています。


(19)脱気筒の周囲に塩ビシートを溶着液で接着しています。


(20)架台部分へはウレタン塗膜防水を施し、隙間から雨漏りしないようにしました。


(21)これで、すべての工程が完了しました。

屋上からの雨漏りについて

雨漏りの原因は様々ですが、このハイツのように大きな建物の場合は想像以上に揺れる事が多く、
ウレタン塗膜防水だと建物の揺れにより割れたり膨れたりする可能性があります。
一度雨漏りをして部分補修したけども改善されない場合やその場しのぎみたいなものにしかなっていない場合、
揺れによる防水層の破損が原因かもしれません。
また、少し広めの屋上で脱気筒等の湿気対策がされていない場合、湿気が抜けない為に防水層が膨れてくる事があります。

最後に…。

今回の事例と同じように、部分補修をしてもあまり効果が得られない事は良くあります。

雨漏りでお困りであれば、株式会社ヤマナミの防水市場までお問い合わせください。

シッカリと調査をした後にお客様に合わせた最適なご提案をさせて頂きます。