施工事例
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ビルの屋上とバルコニーの防水工事 大阪市 Nビル (後編)

2015.04.13

ビルの屋上とバルコニーの防水工事 大阪市 Nビル (後編)
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今回の防水工事は、前項の外壁補修と外壁塗装を行ったおおよそ20坪のNビルです。

このビルでは長い間、雨漏りに気が付かずにずっと放置されていた為に、既存の防水層が酷く破損しておりました。またヒビ割れも多かったので下地をシッカリとする必要がありました。

そこで今回は、ウレタン塗膜防水の通気緩衝工法で行わせて頂きました。
 
通気緩衝工法とは、防水層の膨れの原因となる下地の水分の水蒸気を通気緩衝シートを通って外に排出されるので、ふくれにくい構造になります。
また、床から伝わる動き等に緩衝効果を発揮するので、ひび割れが起こりにくくなります。

今回の工事の流れ

○既存防水層のふくれをめくりながら、ひび割れの補修。

○カチオンフィラーというセメント系の下地材を使ってレベル(高低差)をフラットにする。

○防水用のプライマーを塗布して、通気緩衝シートを貼って転圧する。

○ ウレタン塗膜防水を塗って、トップコートで保護する。

下地がコンクリートの場合のベーシック工事とも言える通気緩衝工法だが、コンクリートの弱点をうまく補った工法とも言えますね。

基本情報

費用
150万円 内訳:防水工事分50万円
工期
約1ヵ月 45人工

施工内容

  1. ウレタン塗膜防水通気緩衝工法

屋上の防水工事


(1)屋上床部、既存防水層の脆弱な箇所を捲っています。


(2)ひび割れにシーリング処理を施しました。


(3)カチオンフィラーというセメント系下地材を塗って、レベルを
フラットにしています。また、ひび割れを抑える効果もあります。 


(4)下地が完成しました。


(5)防水プライマーという緩衝シートをひっつける、
    接着剤と同じ役目を果たす材料を塗布しました。


(6)防水用の通気緩衝シートを規定荷重以上で全面を均一に転圧しています。


(7)防水用の通気シートを貼った後、シートの継ぎ手部分に、
  専用のテーピング処理を施しました。


(8)ウレタン塗膜防水材を塗布しています。


(9)屋上全体にウレタン塗膜防水材を2回塗布して、2層にしました。


(10)屋上立ち上がり部分にウレタン塗膜防水材を塗布しています。


(11)ウレタン塗膜をした後にトップコートを塗布して、
  防水層を保護しました。屋上はこれで完成です。
  ※ウレタン樹脂は紫外線に弱く、むき出しだとすぐに劣化する。

3階バルコニーの防水工事


(12)3階バルコニーの既存防水層を捲っています。


(13)バルコニーの床に下地材を塗ってレベル調整をしています。


(14)下地材の塗布が完了しました。


(15)プライマー材を塗布しています。


(16)通気緩衝シートを貼って、ローラー転圧をしています。


(17)防水材を塗布しています。


(18)トップコート材を塗布しました。


(19)バルコニーの鉄製手摺りに錆防止のため塗装をしました。

サービス作業


3階バルコニーの水道が壊れていて、更に場所も悪かったので、
サービスで移設させて頂きました。


玄関すぐの階段が急で手摺りがついておらず危なかったので、
転倒防止の為に手摺りをサービスで取り付けさせて頂きました。


棚板がかなりボロボロになっていたので、これもサービスで補強しました。

 
クッションフロアがボロボロだったので、これもサービスです。
写真では分かりにくいですが、階段の1段目が少し高かったので、
踏み板をサービスで設置させて頂きました。

今回の工事を終えて

前項の外壁補修と外壁塗装工事に引き続き、今回も同じNビルの屋上とバルコニーの防水工事の紹介でした。
このビルには居住者がおらず、1階部分だけお店として貸し出していた為に、雨漏りの発見が遅れました。
そして、またこれからも住む予定は無いとの事でしたが、いつか将来的に防水工事を行う様な時が来ても工事費用が安く済むようにウレタン塗膜防水にしました。
ウレタン塗膜防水の特徴としては、下地さえシッカリとしていれば、上塗りをすることによって防水のしなおしが可能です。
今回の工事もお客様の事を考えて、先を見据えた防水工事にしております。
無いに越したことはないですが、防水工事にも耐久年数は存在しますので、また次の工事もお願いして頂けると嬉しいですね。 

このNビルと同じように屋上や外壁等にひび割れ等があり雨漏りが心配な方や、将来を考えて早め早めの対策を取っておきたいとお考えの方は、
防水市場の株式会社ヤマナミへお気軽にお問い合わせください。御相談はもちろん無料。しっかりとお客様に合わせた御提案をさせて頂きます。

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